
FXでよく使われている「pips」って何だか覚えにくいけど、結局いくらのことなのかな・・・?

FXの共通単位「pips」は、スプレッドや損益計算で必要になるから仕組みや計算方法を覚えると簡単に資金管理が出来るようになります
pipsとは

FXの「pips」とは、通貨ペアのスプレッドや損益を算出する時などに使う共通単位です。
たとえば、スプレッドでは「〇〇pipsのスプレッド」という言い方をします。
「なぜ、pipsという共通単位を使うのか」、「どのように計算するのか」、そして実際に「pipsはいくらのことなのか」について詳しく見ていきましょう。
pips=通貨の値幅
なぜ「pips」を使うようになったかというと、通貨価格の変動、スプレッドや損益を分かりやすくするためです。
pipは「percentage in point」の略で、pipsの最後のsは複数形を意味します。
FX取引では、世界各国の通貨ペアを用いて取引を行うので、円とドルの組み合わせなら円とドルの計算が必要になり、ドルとユーロの組み合わせならばドルとユーロの計算が必要になります。
毎回ドルを円に換算したり、ドルをユーロに換算することは効率が悪いのででpipsという共通単位を用いて、どの通貨でもスプレッドや損益の計算ができるようになっています。
pipsの算出方法
pipsの算出方法は、クロス円の場合は「0.01円=1pips」、その他の通貨ペアは「0.0001=1pips」になります。
たとえば、ドル円において買値が150.550円、売値が150.540円の通貨ペアの場合、スプレッドは0.010円なので、pipsに変換すると「0.010円=1.0pips」になります。
つづいて、ユーロドルではどうなるか見ていきましょう。
買値が1.04976ドル、売値が1.04963ドルの通貨ペアの場合、スプレッドは0.00013ドルなので、
pipsに変換すると、「0.00013ドル=1.3pips」になります。
そのほか、「11.0pipsの値幅で利確できた」や「7.0pipsの値幅で損切することになった」など、pipsは、FX取引の単位において非常に便利な役割を果たします。
たとえばドル円の1pipsと100pipsはいくら?
基本的に「pips」は値幅を表す単位なので、1pipsあたりの価格は取引量に応じて変動します。
たとえば、1ドル150.000円で購入した通貨を、150.600円で売却する場合の利益は6.0pips(0.600円)です。
それではつづいて、取引量が1,000通貨の場合にはどうなるでしょうか?
同じ6.0pipsの利幅でも、得る利益は(0.600円×1,000通貨=600円)ということになります。
取引量が大きくなるほど、pipsが同じでも得る利益は多くなります。
ドル円の1pips〜100pipsの利益がいくらになるか下記の表にまとめてみました。
取引量1通貨 | 取引量5,000通貨 | 取引量30万通貨 | |
---|---|---|---|
1pipsの利益 | 0.01円 | 50円 | 300円 |
10pipsの利益 | 0.1円 | 500円 | 30,000円 |
100pipsの利益 | 1円 | 5,000円 | 300,000円 |
多くの通貨ペアでは、1 pipsは最後の小数点以下の4桁目(例えば、ドル円で1.2345から1.2346に変動した場合、価格変動は1 pips)を示します。
ただし、一部の通貨ペアは、小数点以下の5桁目(例えば、USD/CHF)を示す場合もあります。
pipsの使いどころは?

FX取引におけるpipsは下記のような場面で活用されます。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
「スプレッド」&「取引手数料」
FXのスプレッドを表す単位は、一般的にpipsが使われます。
「pips」とは、買値と売値の差にあたるので、FXにおける取引コストの1つと言えます。
海外FXの取引における平均的なスプレッドは1.0pips〜2.0pipsとなります。
また、取引に手数料がかかる口座タイプについては、取引手数料自体にpipsが使われることもあります。
取引手数料は、おおむね1ロット1回の取引にあたり、6ドルから20ドルほどになります。
1ロット1ドル=0.1pipsという計算になるので、およそ0.6pips〜2.0pipsの取引手数料がかかります。
実際には、スプレッドと取引手数料は別ですが、スプレットと取引手数料の単位をpipsにそろえることで、合算が容易になるのでコストを計算しやすくなります。
ちなみに、GEMFOREXは取引手数料が無料なので、FXトレーダーにとって利益を出しやすい環境が整っています。
さらに、スプレッドにおいても「スプレッド0pipsの口座」など、業界最安クラスの取引環境を提供しているのでおすすめです。
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「利幅」&「利益」
FX取引の「利幅」と「利益」にもpipsは使われます。
利益を確定するために用いる指値注文も「20pips以上は利幅」や「50pips以上の利益」というように、通貨の価格ではなくpipsを入力します。
また、あらかじめ利益の目安を設定する際にもpipsは便利な単位です。
- スキャルピング ⇒ 5pips~20pipsの利幅
- デイトレード ⇒10pips~50pipsの利幅
- スイングトレード ⇒30pips~100pipsの利幅
上記のように、「pips」は取引スタイルごとで利益の目安を想定する時にも役立ちます。
「損切り幅」&「損失」
FX取引の「損切り幅」や「損失」にもpipsは使われます。
損失を確定するために用いる逆指値注文も「30pipsの損切り幅」や「60pipsの損失」のように、通貨の価格ではなくpipsを入力します。
また、損切りの目安は利幅の目安に対して半分が一般的なので、「利幅が50pipsなら損切りは25pips」のように通貨の価格を用いるよりも簡単に損切りの目安を判別することができます。
なぜ、「pips」という共通単位を使うのか

FX取引で「pips」という単位が、なぜ使われるのかは下記の3つの理由が挙げられます。
それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう。
どんな通貨にも使える
FX取引で「pips」が共通の単位として使われるのは、どんな通貨にも使えるからです。
たとえば、「1ドル130.533円」「1ユーロ1.03523ドル」「1ドル0.850802ポンド」のように、それぞれ違う通貨ペア3つを保有したとしましょう。
ドル円のスプレッドが0.001円、ドルユーロのスプレッドが0.00003ドル、ポンドドルのスプレッドが0.00015ポンドのように、それぞれ違う通貨ペアのスプレッドを把握するのはあまりにも複雑です。
しかし、pipsを使うと、ドル円のスプレッドが1pips、ドルユーロのスプレッドが0.3pips、ポンドドルのスプレッドが1.5pipsのように、それぞれ違う通貨ペアであっても「pips」を使うことで簡単にスプレッドを把握することができます。
どんな通貨ペアであっても「pips」を使えば、計算が容易になるので通貨ペアの種類を気にせずに取引することができます。
小数点の誤りを防げる
FX取引でpipsを使う理由の一つに、数値から0を減らすことで小数点のつけ間違いを減らせれることが挙げられます。
FXは0.001円、0.00001ドルのように小さな値幅に対してレバレッジをかけて、大きな利益を狙う取引です。
そのままで計算してしまうと小数点の0が多すぎるので、誤った計算になることや小数点のつけ間違いで単位が変わるリスクが出てしまいます。
0の数を減らすことで、小数点のつけ間違いを防ぐためには値幅にフォーカスした単位である「pips」が非常に役立つことになります。
投資効率がわかりやすい
FXに「pips」を使うことで、投資効率を把握しやすいこともメリットとして挙げられます。
たとえば、トレーダー①とトレーダー②の2名が取引を行っているとしましょう。
そして、1回の取引での利益が次のようになったとします。
トレーダー①の利益 | 20,000円 |
---|---|
トレーダー②の利益 | 20,000円 |
同じ利益でも取引条件が以下ならどうでしょうか?
取引条件 | 2万円の利幅(pips) | |
---|---|---|
トレーダー①の 取引条件 | 1ドル100円を1万通貨購入 | 約200pips |
トレーダー②の 取引条件 | 1ドル100円を10万通貨購入 | 約20pips |
トレーダー①の方がトレーダー②と比べると、獲得したpipsは多くなります。
10万通貨で取引しているトレーダー②に比べて、トレーダー①は少ない取引量で多くの利幅を取っているので、投資効率が高いと言えます。
FX取引の投資効率は、利益ではなく獲得したpipsで比較することも重要なポイントになります。
多くのpipsで利幅を取るということは、取引量を上げれば上げるほど、大きな利益を狙えるとも言えるでしょう。
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pipsで損益を算出する方法

「pips」を利用して、損益の計算を簡単に行うことができます。
ここからは、pipsでの損益を算出する方法について説明していきます。
それでは、それぞれを詳しく見ていきましょう。
ドル円の損益計算式
pipsを利用したドル円の損益は「獲得 / 損失pips × 0.01 × 取引量」の式で算出できます。
下記の例を参考にしてください。
上記のようにpipsを利用すれば、ドル円の損益を簡単に算出することができます。
クロス円以外の損益計算式
pipsを利用したクロス円以外の損益は「獲得 / 損失pips × 0.0001 × 取引量」の式で算出できます。
下記の例を参考にしてください。
上記のようにpipsを利用すれば、クロス円以外の損益も簡単に算出することができます。
損益計算ツールの活用
「pips」は、各FX会社などが提供する計算ツールで算出することもできます。
pipsの計算ツールとしては下記のようなサイトがあります。
- ピップ値計算機(CBFX)
- 証拠金pip計算ツール(FOREX.com)
上記のどちらも無料で活用することができるので、1pipsの損益や1pipsあたりの価格などを算出する時に役立ちます。
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「pips」の注意点

pipsを利用するにあたり下記の3つの注意点が挙げられます。
それでは、pipsでの注意点について詳しく見ていきましょう。
MT4やMT5は「pips」ではなく「point」表示
代表的な取引ツールであるMT4やMT5は「pips」ではなく「point」が使われています。
pipsをpointに置き換えると「1pips = 10point」になります。
スプレッドが30pointの場合、スプレッドは3.0pipsとなり、pointはpipsよりも1桁大きいため、pipsと混同しないようにしましょう。
ちなみに、GEMFOREXでは世界標準のFX取引プラットフォームである「MT4/MT5」を利用してFX取引ができます。
そして、GEMFOREXでは新規口座開設でボーナスが証拠金としてもらえるキャンペーンが実施されているので、完全にノーリスクでMT4/MT5を利用した海外FX取引を試してみませんか?
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同じpipsでも取引量で実際の損益が変わる
「pips」にばかりフォーカスしてしまうと、実際の損失に対する危機感が緩むことがあります。
たとえば、ドル円で10万通貨の取引を行っている場合、100pipsの損失で失う資金は10万円です。
損切りをして100pipsの損失と10万円の損失では、心理的に受けるダメージが違うでしょう。
つづいて、取引量を10倍にして100万通貨にした場合、同じ100pipsの損切りでも、100万円の損失になるのでpipsの損失が同じでも実際の損失額は変わります。
pipsだけにフォーカスして取引をすると、損失への抵抗が減ってしまいます。
そのため、pipsだけで損切りせずに、実際の資金がどれぐらい減るのかも念頭に入れて取引することも大切です。
仮想通貨でのpipsは分かりにくい
「pips」は仮想通貨の取引でも使われます。
仮想通貨FXの場合は「1pips = 0.01ドル (BTC/USDの場合) 」となります。
ビットコインの価格は1日に1,000ドルの値動きになることも少なくありませんが、pipsに変換すると100,000pipsの値動きとなるので、そのまま1,000ドルの値動きとした方が分かりやすいです。
ただ、仮想通貨の種類によって価格は大きく変わるため、pipsを使った方が分かりやすい場合もあります。
【FAQ】pipsに関するよくある質問

pipsって何?
FX取引における共通単位で、スプレッドや損益を求めるときに使われます。
「スプレッド〇〇pips」や「損切りでマイナス〇〇pips」のような言い方をします。
1pipsはいくら?
クロス円だと「1pips = 0.01円」、クロス円以外は「1pips =0.0001円」になります。
pipsから価格は求めれますか?
クロス円だと「pips × 0.01 × 取引量」、クロス円以外は「pips × 0.0001 × 取引量」で算出することができます。
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